生活保護

吉本の芸人の身内に、本来であれば必要ではない生活保護の支給が一部で問題になっている。
年収が数千万ある芸人の母親が生活保護を受けているというのは、確かにおかしな話だ。


生活保護の不正受給は炙りだしてもらいたいが、本当に困っている人にしわ寄せがいかないといいな。


自分の身近で、生活保護を受けた人を一人だけ知っている。
その人は、夫が経営している会社がつぶれ、同時に夫が失踪してしまった。
預金も持っていかれ、賃貸マンションを出た後は、小さい子供を抱えて、四面楚歌の状況になった。
実家にも介護などの問題があって、頼れる状況ではない。
その人は自分の知っている人に相談し、革新系の市会議員を紹介してもらい、生活保護を受けることになった。
人づてに聞いた話だけど、子供を保育園に預ける年になるまでは、申し訳ない気分で一杯だったという。
子供が成長した後は、病院の事務とファミレスのバイトをして、朝から晩まで働き、生活の基盤を安定させた。
子供の高校受験の前に、自ら生活保護を辞退することにした。
直接聞いたわけではないが、「生活保護を受けているのは申し訳ない気分で一杯だった」らしい。


ただ、この人の子供が大学まで行ったことまでを聞いたが、偏差値的にはかなり残念な大学だった。
それでも、夫も実家も頼らずに5年ほどの生活保護の期間で、生活を立て直したのは偉いなと思った。


生活保護の制度は必要だが、吉本の芸人のような不正受給は、炙りだしの材料になるのではと思う。
支給日に疑わしい受給者の後をつけて、パチンコ屋に行く奴は即刻取り消しでもいいな。