武士道セブンティーン

作者：誉田哲也｜文春文庫
剣道に打ち込む2人の女子校生を描いた「武士道シックスティーン」の続編。
新免武蔵を師と仰ぎ、ひたすら武士道を追求する香織。
日舞の代わりに気楽に剣道を始めた早苗。
二人は同じ高校の剣道部に入り、反発しながら、互いを認めていく。
ところが、早苗は福岡に転校していく。ここまでが前作までの話。
香織には後輩ができるが、部が強くならず、焦りを感じている。
早苗は福岡の強豪高校の剣道部に入部するが、部の指導方針に戸惑いを覚える。
それぞれの環境で、がんばる二人の様子が交互に描かれる。
本作はどちらかと言えば、早苗にスポットが当たっている。
中学時代の香織に土をつけたレナという新しいキャラクターが出てくるが、基本は二人のストーリー。
青春小説としては面白く、作者の幅を感じる。

武士道セブンティーン (文春文庫)