それからの三国志(上・下)

作者:内田重久|文芸社文庫
三国志演義は色んな訳があり、国内の作家のものは孔明が死んだところで終わりのモノが多い。
実際の三国志演義は蜀が滅亡し、晋が魏を乗っ取り、呉を滅ぼすまでの30年間まで続く。
横山光輝の漫画も孔明の後はあっさりと終わらせているが、その後を描いた柴錬などいくつか作品はある。
この作品は始めから、孔明の死後から始まっているから新しい取り組みだ。
作者は姜維のことが好きなんだろうな。日本の古武士のように描いている。
また、当時の時代の風俗を織り込んでいるが、これも丁寧でよくわかる。
でも、非常に散漫な出来だった。元々は自費出版で出したらしいが、この内容では仕方が無い。


演義を最後まで読んだ人には、あまり読む価値はないな。



【文庫】 それからの三国志 上 烈風の巻 (文芸社文庫)

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