シアター2

作者:有川浩メディアワークス文庫
劇団存続をかけ、300万円の借金を背負った小劇団「シアターフラッグ」
債権者は主宰者の兄の春川司。
シアター」の第2弾。


司の助言で持ち直したかのように見えた劇団は、司に借金を返すため活動を続ける。
1作目は司と弟の巧、看板女優の牧子と千歳が中心に語られていた。
この続編は、1作目であまり描かれなかった劇団員のエピソードが盛り込まれている。
それでも、次の作品の伏線だと思える内容で、ダレは感じない。
売れない役者の悲哀が面白い。


今回のテーマは劇団内のメンバーが、それぞれ恋愛の対象を思っていることが描かれていく。
1作目のテンポの良さは引き続き存在しているが、本作はストーリーには停滞があった。
でも劇団員たちの恋のゆくえや、劇団の存続はどうなるのかで、続編に期待させる内容。


シアター!〈2〉 (メディアワークス文庫)

シアター!〈2〉 (メディアワークス文庫)