亡くなっていた

年賀状を出した元上司から返事が来ず、全然知らない人から寒中見舞いが届いた。
「父○○は、昨年闘病の末、他界しました」というようなことが書かれていた。
元上司の娘さんからだった。あっさりとした文面だったが、ショックだった。
大阪で広告の仕事をしていたときの上司で、仕事の面でも、性格的にも合わなかった。
元新聞記者の肩書も、胡散臭いだけで、学ぶことは少なかった。
ただ、パソコンの使い方も知らない癖に「これからはインターネットの時代だ」と言っていた。
元上司の発言のおかげで、自分は東京で働いている。
元上司は自分が東京に移り住んだ年に、リストラのため退職。
その後は年賀状のやり取りでしか近況は知らない。
癌になっていたことも知っていたが、まさか去年になくなっていたとは。