六月六日生まれの天使

作者:愛川晶|文春文庫
人を殺す悪夢と共に目覚めると、仮面を被った男と交わっていた。
記憶を失った「私」は誰。仮面をかぶった男は誰。
逃げ出した「私」に、凶悪な面相のサンタクロースが部屋に戻れと言ってくる。
記憶を失ったヒロインの前にいる男の正体は徐々に明かされていく。
男自身も事故に会い、直前の記憶しか記録できないという厄介な状況。
二人とも深刻な使命を背負い、記憶をとり戻そうとする。
「私」を思わせる3人の女性の記述があり、謎は最後まで続く。
緊迫感のある展開だが、何となく物足りなかった。

六月六日生まれの天使 (文春文庫)

六月六日生まれの天使 (文春文庫)