未来に希望はあるのか

80年代には将来に対する希望が満ち溢れていた。
21世紀にはリニアモーターカーが国内を走っていて、もしかしたら月にも行けるかも。
バブル崩壊に至るまで、日本人は希望を持ち、楽観的だったと思う。
それが、バブルの崩壊から経済の長期低迷で、80年代の夢は絵空事になった。
今、モノの値段は下がっているけど、それはバラ色の未来とは少し違うように思う。
あの頃、考えていた未来で、進歩したなと思うのは、ITによる通信技術ぐらいじゃないかな。
自分が初めてパソコンを買ったのはWindows3.1の時代で、ネットの接続料金は馬鹿高かった。
おまけにダイアルアップ接続で、33.6kの通信速度だったので、高々数10kbの画像でさえストレスを感じた。
携帯電話も同じころに手に入れたが、基本料金が月額1万円近くした。
メールやネットの機能はなく、通話しかできなかった。
それが今では、パソコンでも携帯でも買い物も、動画のダウンロードまでできる。
料金も安くなったし、この分野だけは飛躍的に向上していると思う。
でも他の分野では、品質が上がり、値段が下がっても停滞感がある。
それは日本を覆う閉塞感だろうな。
少子高齢化が加速しているのに、若年層で失業者や非正社員があふれている。
未来を担うべき層がローンも組めない貧困のスパイラルに巻き込まれる状況は、おかしい。
年金問題も深刻だが、むしろ若年層の雇用問題を解決すべきだと思う。