プリズン・トリック

作者:遠藤武文|講談社
今年度の江戸川乱歩賞受賞作。
交通刑務所で、受刑者が殺害される事件が発生する。
加害者は同じ受刑者で、殺害後、刑務所から脱走する。
被害者は硫酸で顔と焼かれ、密室の中で殺されていた。
警察は被害者と加害者が入れ替わっていると仮定し、捜査を始める。
交通刑務所の様子や、保険会社の支払いなど、なかなか知ることのできない蘊蓄が披露される。
読み始めた時点では面白かった。でも、だんだんと不要な人物が増えてきて、飽きてきた。
結末でトリックが明かされて、まあそれなりにすごいと思ったが、話は面白くなかった。
乱歩賞は毎年受賞作が出ているが、レベルの低いものも多い。
本作もこれに当てはまり、これなら受賞作なしでもよかった。

プリズン・トリック

プリズン・トリック