いつか白球は海へ

作者:堂場瞬一集英社文庫
舞台は昭和30年代の東北にある地方都市。
六大学でスラッガーとして活躍した海藤はプロの誘いを断り、実業団チームに入団する。
間島水産はかつて、全国制覇を成し遂げた名門チームで、幼い頃からの憧れのチームだった。
だが、入団早々オーナーが急死し、チームは存続の危機にあることを知る。
海藤は自分が立て直そうと躍起になるが、負けに慣れたチームメイトから敬遠される。
それでも徐々に海藤を中心に、チームはまとまりを見せ始め、ベテラン選手も帰ってくる。
全国大会に向け、チーム力は上がっていくが、海藤が負傷し、チームは苦境にさらされる。
地方に活力があった昭和の時代の熱気が伝わってくるノスタルジックなスポーツ小説。
徐々に高まっていくチームの士気はいいが、ストーリーとしてはありきたりだった。
でも、こういう小説って、いつの時代でも受け入れられると思う。

いつか白球は海へ (集英社文庫)

いつか白球は海へ (集英社文庫)