RAGE
RAGEはドイツのヘヴィメタルバンドで、ボーカル&ベースのピーヴィが中心人物。
キャリアは20年を超えており、メンバー交代は頻繁で、トリオ編成が基本だが、4人だったこともある。
ドイツのヘビメタと言えば、スコーピオンズ、アクセプト、ハロウィーンが代表的だ。
でも、自分はこのバンドが一番気に入っている。スピード感、独創的なメロディ、おかしなリズム。
ピーヴィの野太いボーカルも特徴的で、ユニークなバンドだが、知名度はそれほど高くない。
もっと評価されてもいいバンドだと、常々思っている。
ただ、自分の場合、ヘビメタを聞きまくったのは学生時代で、その後は聞いたり、聞かなかったりだ。
社会人になってからは、満たされない時期にヘビメタを聞いたように思う。
RAGEに関しても、すべてのアルバムを聴いたわけではないが、結構お気に入りの期間は長い。
『TRAPPED!』1992年発表
3曲目の「Enough Is Enough」のキャッチーなサビのメロディに非常にオリジナリティを感じた。
他には、「Medicine」「Questions」「Power And Greed」など中盤に強力なスピードの曲がある。
さらに、12曲目にアクセプトの名曲「Fast as a Shark」をカバー。曲も粒ぞろいで、初期の名盤。
![Trapped! Trapped!](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61qX6wVManL._SL160_.jpg)
- アーティスト: Rage
- 出版社/メーカー: Noise
- 発売日: 2007/06/11
- メディア: CD
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『The Missing Link』1993年発表
この作品で、トリオ編成がいったん終了する。ギタリストのマンニの才能が惜しまれる。
これは、RAGEの中でも1、2を争う名盤で、いわゆる捨て曲はほとんどない。
スピーディで、メロディアスな「Refuge」や「From The Underworld」などの佳曲に加え、長尺の曲も展開がいい。
終盤の「Raw Caress」は個人的にRAGEの中でナンバーワンの曲だと思っている。
![Missing Link Missing Link](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/21NCNT58E8L._SL160_.jpg)
- アーティスト: Rage
- 出版社/メーカー: Noise
- 発売日: 2003/02/25
- メディア: CD
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『Black In Mind』1995年発表
4人編成になった1作目。音は分厚くなり、「Sent By The Devil」などの名曲もある。
曲の出来も良くなったように思うが、すぐに飽きた。それはギターの二人のプレーがあまりにも平凡だからだ。
聞いた当初は、気に入っていが、その後、あまり聞かなくなった。
日本版ボーナスの曲もあるが、15曲は多すぎるし、削った方が良かっただろう。
一般的には、一番評価されている作品かもしれないが、前作の方がはるかに良い。
![BLACK IN MIND-REMASTERED BLACK IN MIND-REMASTERED](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61JsCyjd1QL._SL160_.jpg)
- アーティスト: RAGE
- 出版社/メーカー: GUN
- 発売日: 2006/11/24
- メディア: CD
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『End Of All Days』1996年発表
4人編成になった2作目。実はこの作品がRAGEにのめりこむきっかけになった。
これが個人的にはRAGEの初体験。このころ、社会人になってから、何だか行き詰まりを感じていた。
へヴィメタなんて、何年も聞かなくなっていたのだが、久々に「Burrn」を見て、この作品を買った。
これが1曲目から、ツボにはまった。パンキッシュでメロディアスでダークだと思った。
1曲目から5曲目までの展開がたまらなく気に入った。へヴィメタを再び聞くことになった導火線のような作品。
でも、今の評価はあまり高くない。今でも1曲目から5曲目は好きだが、その後の曲のクオリティは低い。
たぶん、RAGEの中では一番聞いた作品。思い入れはあるが、過去の作品の方がお勧め。
![END OF ALL DAYS-REMASTERE END OF ALL DAYS-REMASTERE](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61EiWe1aAYL._SL160_.jpg)
- アーティスト: RAGE
- 出版社/メーカー: GUN
- 発売日: 2006/11/24
- メディア: CD
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で、その後の『Thirteen』曲の失速感で失望し、いつの間にかRAGEを聴かなくなった。
4人編成も解体され、ピーヴィ以外のメンバーは去り、またトリオ編成で活動を再開。
『UNITY』2002年発表
へヴィメタへの熱がさめ、東京に移ってきた直後に聞いた作品。
新しいロシア人のギタリストと、アメリカ人のドラマーによる編成はダイナミックだった。
曲も良くなったが、少しフックに欠けるところもあり、RAGEのことは忘れてしまった。
今聴くと、「INSANITY」や「DOWN」「WORLD OF PAIN」「SEVEN DEADLY SIN」などいい曲だなと思う。
![Unity Unity](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41t0oigAlYL._SL160_.jpg)
- アーティスト: Rage
- 出版社/メーカー: Steamhammer Us
- 発売日: 2002/05/21
- メディア: CD
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『Carved In Stone』2008年発表
今日、このエントリを書くのは、この作品を聴いたからだ。
先日、Disk Unionで中古CDを何枚か買った。その中にこの作品が入っていた。
もうRAGEには興味はなかったが、これには驚いた。
従来のRAGEのテイストにギタリストのアンドレの才能が溢れている。
2曲目の「Drop Dead」は一発で気に入った。この他の曲も充実している。
今までピーヴィが披露してきたRAGE節に、メジャーな歌メロが乗っかっている。
それなのに、展開もギターソロもオリジナリティに溢れている。
変態的な存在が、いったん普通のフィルタに通され、アンドレがさらにオリジナリティを加えている。
恐れ入った。でも、これピーヴィは気に入っているのだろうかと心配にもなる。
主導権が奪われたように思うが、現時点では、RAGEの最高傑作だと思う。
![Carved in Stone Carved in Stone](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61Snz3myp0L._SL160_.jpg)
- アーティスト: Rage
- 出版社/メーカー: Nuclear Blast
- 発売日: 2008/02/26
- メディア: CD
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