すべての若き野郎ども

作者:久保寺健彦講談社

  • あらすじ

暴走族「阿修羅」の特攻隊長の恭平は、一つ年下の達男と出会い、暴走族を抜けることを決意する。
達男は半端ではない喧嘩の強さで317勝無敗を誇るが、普通の高校生だった。
達男の「天下統一」の言葉に惹かれ、恭平は行動を共にするが、レベルの低いトラブルばかり。
ウルトラセブンの必殺技を使うおっさんと対決し、輪廻を信じる女子高生に振り回される。
借金に困った美容室をクリスマス限定のパブに改造し、年下の暴走族の標的になる。
達男の言動に恭平は次第に不信感を抱くようになる。

  • 感想

暴走族の特攻隊長が普通の高校生の舎弟になり、理不尽なトラブルに巻き込まれる話。
面白い作品だったが、「みなさん、さようなら」があまりにも素晴らしかったので、物足りなさを感じた。
ただ、この作品も年下の暴走族の標的になる最終話で、面白さが全開となった。
結末の別れとその後のシーンも感動的で、この作家はこれからもかなり期待できると思う。

すべての若き野郎ども

すべての若き野郎ども