地図男

作者:真藤順丈メディアファクトリー

  • あらすじ

映像会社で助監督を務める俺は、東京近辺を歩きまわる不思議な男と出会う。
彼は地図を持ち歩き、そのポイントであった様々な話を書き留めていた。
生まれたときから絶対音階を持ち、3歳で1日のうちに十数曲を作曲した天才幼児。
23区の代表が区章を刺青し、代表のプライドをかけ、様々なバトルに挑む話。
千葉から東京湾を泳いで三浦半島に渡り、山賊になった男。
生まれたときから暴力衝動に取りつかれた少年と、運動をやめない少女。
地図男は様々な話を俺に語るが、何のために地図に物語を描くのかは不明のままだ。

  • 感想

第3回ダ・ヴィンチ文学大賞受賞作で、この作家はデビュー以来様々な賞を受賞している。
130ページほどの作品で1時間ほどで読めた。文章のテンポはいい。
地図男の語る話は幻想的で、雰囲気は十分あった。
でも、自分には抽象的で、何を訴えたいのかがわからなかった。
ストーリーの面白さを自分は求めているので、これは正直なところつまらない作品だった。
あくまで自分が面白く思わなかっただけで、賞をとるだけの作品ではある。

地図男 (ダ・ヴィンチブックス)

地図男 (ダ・ヴィンチブックス)