宮崎勤死刑執行

宮崎勤の死刑が執行された。衝撃的な事件だったが、もう20年も経つことに時の流れの速さを感じる。
幼い少女ばかり4人を殺害し、遺族に遺体の一部を送り、マスコミに犯行声明を送るなど、特異な事件だった。
死刑はやむをえないと思いつつも、何となくすっきりしない気持も残る。
なぜ、彼が犯行に至ったのか、心中がはっきりと解明されないまま、死刑は執行された。
宮崎以前にも連続殺人犯はいたが、余りにもアブノーマルな犯罪でレアケースだった。
ネズミ男となったもう一人の自分が出てきて、犯罪をおかしたというのも今では世迷い言となってしまった。
ある意味、秋葉原の加藤の暴走が、宮崎にトドメを刺したのかもしれない。
先日の加藤のような凶悪な犯罪に対しては、死刑は当たり前だと強く思う。
そんな感情が国民の中に残っているタイミングでの執行で、法務省のやり方は姑息だ。
凶悪な犯罪には厳罰が科せられることに反対するわけではない。
一方で「死刑に犯罪の抑止力はない」という死刑反対論にも頷けるところはある。
凶悪事件の犯人に死刑判決には当然だと思い、死刑が執行されると、これでよかったのかと考えてしまう。
自分は死刑制度に対して、はっきりとした立場をとることができないままだ。