忙しい昼食

パスタが美味しい店で、昼食をとっていると、近くの男性がクレーム。
「俺の注文した料理はまだか」と店員に急かしていた。
確かにこの店は少し料理が出てくるのに時間がかかる。
それは茹でにこだわっているからだと思っている。
この男性はおそらくこの店に初めて入ったのだろう。
店員が「申し訳ございません」と言ってからは、貧乏ゆすりを始めた。
ようやくパスタが出てきたら、今度はズルズルと音を立てて啜り始めた。
食べ始めてすぐに額に汗が浮かび、ハンカチでしきりにぬぐりながら食べていた。
何なのだこの男はと、余裕のなさと底の薄さに情けない気分になり、店を出た。
そんなに急いでいるのなら、立ち食いソバに行くか、コンビニでスパ王でも買えばいいのに。
食事を楽しめない人は不幸だと思うな。