護衛艦あたご

海上自衛隊のイージス護衛艦あたごが、まぐろ漁船を沈めたことは確かに大事件だ。
マスコミはここぞとばかりに海上自衛隊が何かを隠しているのを暴こうとしている。
隠蔽体質を叩くのは報道の姿勢として悪くないのだが、少し鼻についてしまう。
元々機密だらけの組織なのだから、情報をあっけらかんと公開することはないだろう。
それを「隠していた事実が明らかになってきた」という風な報道の仕方は方向がずれている。
むしろ数十億円もする最新鋭の軍艦が、近くにいる漁船に気づかなかった方が問題だ。
これがもし、漁船を装った爆薬を積んだ船だったらとシミュレートするのは現実的ではない。
それよりも日本の漁船に衝突して、相手を沈めてしまったということが何とも情けない。
おそらく乗組員のヒューマンエラーが原因だろうが、とても頼りないハイテク艦だ。
「何故、衝突事故を起こしたのか?」ということを明らかにすることが大事なことだと思う。
まぐろ船の親子も行方不明では片付けないでほしい。