封印作品の謎

作者:安藤健二太田出版
過去の作品が、DVDや衛星放送などの様々なメディアで放送・再販されるようになった。
だが、一部の作品は決して復刻されることなく、存在のみが語られている。
何故、これらの作品が陽の目を見ないのか、作者が一人でその謎を追ったルポ。
ここで取り上げられているのは、
1.ウルトラセブン 第12話「遊星より愛をこめて」
2.怪奇大作戦 第24話「狂気人間」
3.映画「ノストラダムスの大予言
4.ブラックジャック 第41話「植物人間」 第58話「快楽の座」
5.O157予防ゲーム(埼玉県が配布しようとした教育ソフト)
被爆者や精神異常者への偏見を助長するものとして、版元が自主規制しているのが現状だとわかる。
そこに行き着くまでの過程の描写が緊迫感があった。ただ、5つめの話はどうでもよく感じた。
これは、できればウィキペディアの「封印作品」を読む前に読みたかった。
最近のウィキペディアの充実振りには驚かされるが、この本は面白い。

封印作品の謎

封印作品の謎