プロ野球人気の翳り

4年前に東京に出てきた年に、阪神が18年ぶりのリーグ優勝をした。
その後、中日と阪神が交互に優勝をし、巨人は優勝から遠ざかっている。
報知新聞は別として、東京のスポーツ紙の紙面は巨人偏重ではない。
他の球団も1面にするし、サッカーや水泳、芸能関係も1面になる。
色んなスポーツにスポットが当たるのはいいことだ。
むしろ、大阪の阪神一色の方が異常だろう。阪神ファンの自分でも変だと感じる。
だが、ここのところ日本のプロ野球の影が急激に薄くなっている。
メジャーへの選手流出も大きな要因だろうが、一番の原因はマスコミにある。
特に日本テレビは視聴率が取れないと、巨人戦の縮小を決めた。
今までの巨人人気で恩恵を受けたことを簡単に忘れ、裏切ってしまった。
他のマスコミもそうだ。ゴールデンにスケートや水泳を放映するようになった。
年に何度も行わないから、視聴者に一過性とは思われず、飽きれば中止できるやという狡さが見える。
短期間の大会だから、お手軽にスター選手にスポットを当て、大会が終われば、何事もなかったように消してしまう。
確かにプロ野球は1年の半分以上、ダラダラとリーグ戦を続けている。今のスピードにあっていないのかもしれない。
もちろん、責任は球団と選手にもある。裏金とドラフト問題は明らかに球団の失態だ。
選手側の問題は、スター性も実績もないのに、高額年俸をもらっていることだ。
現状のままだと、以前のJリーグのように年俸バブルが弾けるだろう。
プロ野球は飽きられている。すでに面白くないと感じている人は多い。
そこにはスポーツ紙にも責任がある。昨年からのハンカチ王子の露出の多さは何だ。
あまりにも上っ面だけ捉えた記事に面白みも何もなく、斎藤という投手が嫌いになった。
当たり前だが、本人に問題はなく、人気があるからと無理矢理記事にしてしまうマスコミの取組み方が安易なのだ。
読者をバカにしているとしか思えない。競馬をしていなければ、日刊スポーツの購読は止めているだろう。
明日は大阪桐蔭中田翔が1面かなと予想する。でも、この記事は読みたいな。