終着駅
作者:白川道|新潮文庫
自分の生き方に疑問を感じた50歳手前のヤクザが、盲目の女性に出会い、足を洗おうとする話。
岡部は、若い頃に両親と恋人を失い、ヤクザとなり、組内から「死神」と恐れられていた。
だが、偶然出合った盲目の女性かほるに、「生きている匂いがしない」と言われ、衝撃を受ける。
かつての恋人の弟の謙介の妻子が、自分の所属する組員に殺害されたこともきっかけとなった。
ヤクザから足を洗う決意をした岡部だが、組の内紛に巻き込まれてしまう。
600ページを超える長さだが、飽きさせない展開で、一気に読めた。
かほるとの純愛と、ヤクザの舎弟たちとの暑苦しい友情。
面白いが、油ギトギトのチャーハンを食べたような読後感だった。
- 作者: 白川道
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/01/30
- メディア: 文庫
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