デジタルと効率化

職場に1人1台のパソコンが支給されて、そろそろ10年になる。
導入当時は不況の真っ只中で、使えない奴は辞めろという、中高年の方にはリストラの肩たたきの意味合いもあったと思う。
「私はこんなもの使えません」と言って退職していった方もいたが、残った人はそれなりに使えるようになった。
相変わらずタイプミスや誤変換が多いのは困ったものだが、内部の伝達事項が多いので、ご愛嬌で済む。
それよりも、ここ10年以内に入社した人たちの方が、タチが悪いなと思うことが多い。
本人の表現能力を上回っている企画書やレポートは、サイトの切り貼り・コピペではと思ってしまう。
そのことがイケナイことだという自覚がまったくないことが問題で、本人に罪悪感はなく、むしろ効率化していると考えている。
自分が通そうという企画書や稟議書はせめて己の言葉で書けよな。
一番あきれたのは、口頭で言ったことを、「できればデジタルでいただけませんか」といった3年前の新入社員だ。
彼女には自分が言ったことを復唱させ、「これで自分で作れるやろ」と放置したが、今はもう職場にはいない。
これは極端な例だが、考え方はしっかりしているのに、文書を書くのを下手な人が増えていると思う。
携帯の推測変換が影響しているのかと考えたりするが、どうもコピペに慣れた弊害の方が大きいようだ。