吸血蟲

作者:北上秋彦|角川ホラー文庫
岩手県の北の外れの津谷瀬村に、台風が直撃し、土砂崩れの中から、吸血鬼が現れる。
東京に住む臨床検査技師の亜希子と、刑事の触沢は身内と連絡が取れなくなり、それぞれ現地に向かう。
二人を待ち受けていたのは、吸血鬼たちが蠢く変貌した村だった。
村の古老から、50年以上前に起きた奇怪な殺人事件がきっかけで、吸血鬼を封印した話を聞く。
二人は攫われた少女を救うために、死霊の巣窟に挑む。
吸血鬼の正体が寄生虫という、リアルな設定で面白かった。
でも、小野不由美の傑作「屍鬼」に内容が似ていて、どうしても比べてしまい、迫力は欠ける。

吸血蟲 (角川ホラー文庫)

吸血蟲 (角川ホラー文庫)