バカをあやつれ!

作者:戸梶圭太文藝春秋
高知県の田舎町に署長として赴任したエリート警察官僚の川添。
彼には虐殺ビデオを収集する趣味があり、日本人同士が殺しあう映像を熱望していた。
一方、会社経営者として成功した増園は、幼い頃に受けたイジメの復讐のため、町長となる。
二人はタッグを組み、町を堕落させるために、様々な装置を用意する。
巨大ショッピングモールを誘致し、24時間営業にして、地元商店街をつぶしてしまう。
全国展開しているパチンコのチェーン店を呼び込み、サラ金の営業所も増やした。
風俗店の規制もなくした。
もともと、仕事も娯楽もなかった町民達はあっという間に堕落していく。
署長と町長は前科者やホームレスを呼び込み、町は虐殺の舞台と変貌する。
相変わらず「激安」人間を徹底的にバカにする記述。
今回の新しく増えたキーワードは「バリキチ」
激安人間とバリキチが入り乱れる様を上から眺めているのは面白い。
だが、そろそろこのパターンにも飽きてきた。
作者自身、やばい薬でもやっているのではないかと思う。

バカをあやつれ!

バカをあやつれ!