薄暗い事務所

大半の社員の出勤時間は10時だが、自分は毎日8時前に事務所に入っている。
誰もいない事務所で、自分の周りの照明だけ入れて、デスクに座る。
周りの薄暗さと静けさがホッとする。何となく贅沢な時間だ。
だが、たまに納期の迫った開発の連中が同じくらいの時間にやってくる。
で、全ての蛍光灯をつける。何をするのだと思う。すごく損をした気分になる。
別に朝から仕事をしているわけではなく、だらだらと過ごしているだけなので、文句は言えない。
一方で、不思議なのは時間ぎりぎりに出勤してくる人たちだ。
通勤に1時間半とか2時間かかる人たちが計ったように、9時59分にタイムカードを打刻する。
定時が10時なのだから、10時には仕事を始めていないといけないと自分は思う。
以前、そのことを告げたら、「家が近い人はいいよな」と嫌味を言われた。
じゃあ、近くに住めよとは返せない。自分は転勤者の特別手当てをもらっているし。
実際、東京は人が多すぎることによる経済的損失って、ものすごくあるだろうな。
何の生産性も生み出さない、ストレスだけがたまる満員電車なんかが象徴的だ。
格差社会」って東京に何でも集中しすぎたための言葉じゃないのかな?