満月の夜 古池で

作者:坂東真砂子|角川文庫
動物園のそばにある林の中で、人間の言葉を話すカラスに出会った小学生の透。
カラスは突然透を襲いはじめるが、老人に救われる。
老人は林の近くに、カラスが人間になる場所があり、自分は元々カラスだったと告白する。
そこに黒鳥親切会という団体が乗り込んできて、老人は殺され、透はカラスにされてしまう。
人間に戻るため、透は公園の近くの古池を探すが、公園のカラスに妨害される。
下水に住むワニやニシキヘビを仲間にして、彼らと一緒に人間に戻ろうとする話。
作者には珍しい、どちらかといえば子供向けのファンタジー。面白かった。
最近、ネコのことでバッシングを受けている作者だが、自分は面白い小説が読めればいい。
日経のアレは確かにひどいが、周りのヒステリーの起こし方も異常だ。
過激な論調が目立つのもネットの特徴なんだろうけど。

満月の夜 古池で (角川文庫)

満月の夜 古池で (角川文庫)