虫が気持ち悪い

たぶん、東京に移ってからだと思うが、虫が嫌いになった。
自宅前の靖国神社には緑が多いから、色んな虫がやってくる。
蝉やコガネムシカメムシ、バッタ、蜘蛛、蜂、蛾。
仕事を終えて、マンションに戻るとエントランスに蝉が転がっている。
死骸だと思っていたら、フェイントのようにけたたましい鳴き声をあげる。
天井には蛾や、見たことも無いバッタが止まっている。
夜遅くには窓にコツコツと当たる音がする。コガネムシだ。
ベランダの物干し竿には蜘蛛が巣を作るし、洗濯物にはカメムシが付着している。
マンションを出ると蜂にもよく遭遇する。ここは本当に東京の都心かと思う。
虫の羽音がたまらなく不快な音に聞こえるし、中途半端な大きさも目障りだ。
蝉なんてとてつもなくグロテスクな顔をしている。
子供の頃は虫をいっぱい捕まえたりしていたのに、いつの間にこんなに嫌いになったのだろう?