野球

ハンカチ王子を含め、面白い試合も多く、今年の高校野球は盛り上がった。
だが、あのピッチャーだけを追う、その後の報道は不愉快だ。
ハンカチがどこのものか、今日の練習で何回ハンカチをつかったかなんて、どうでもいいことだ。
で、プロ野球(巨人)の不人気と比較しようとする報道は根本的に間違っている。
ひたむきさが足りないという言葉で論じる人は選手の動きを観ていないとしか思えない。
高校野球なんて危なっかしいプレーの連続だ。
炎天下、坊主頭、ヘルメット、鬼軍曹の形相の監督、応援のブラスバンド、過酷な日程。
高校野球は、戦前の軍国主義を髣髴させるような時代錯誤な存在だったはずだ。
負けたチームの号泣をクローズアップし、マゾヒスティックな感情を呼び起こす。
そんなシーンが夏の風物詩であったはずなのに。
延長を18回から15回までに短縮し、準々決勝を2日に分けたのは中途半端な措置にしか思えない。
選手の健康管理とか、もっともらしいことを言っているが、それなら別の季節の夜にやればいい。
プロになる選手は夏の甲子園大会の過酷な試合でもつぶれないはずだ。
誰のための健康管理なのだろう?
それにしても「ハンカチ王子」なんてダサ過ぎ。本人も嫌だろうな。