「超」怖い話Θ

作者：平山夢明｜竹書房文庫

「超」怖い話Θ (竹書房文庫 (HO-32))

怪談本の中では、クオリティの高いシリーズの最新作。
「安置所ホテル」「Ｈ塔」「ひきぬきにくいくび」
「口笛」「舌」「青山Ｂ面」「隣の親父」「きりん」
は正統的な怪談で面白い。
この人は怖い話を面白がって書いているように思える。
一方で「東京伝説」のようなサイコパスを集めた怪談も書いている。
自分はそっちの方がグロテスクで、面白いと思っている。

東京伝説―渇いた街の怖い話 (竹書房文庫)

で、これらの恐怖と狂気のジャンルをミックスしているのは「鳥肌口碑」だ。
これは面白い。

鳥肌口碑

ただ、ここのところの量産で、少し食傷気味にもなっているのも事実。