新卒採用

自分のいる組織は、専門的な知識が必要なため、新卒が配属されることはない。
たまたま、本部の人事の人と話をする機会があり、今年の採用状況を聞いた。
景気が上向きになり、2年ほど前から大手も採用枠を広げている。
今年はバブル期以来の売り手市場に転じそうで、囲い込み対策が必要とのこと。
背景には、団塊の世代の大量退職が迫っていることも要因となっている。
組織の合理化・スリム化が進んでも、頭数としての人員は必要なのだ。


ただ、以前のように誰にでも内定を出すわけではなく、学生にも二極化が進んでいる。
意識の高い学生は、自分を磨いており、どこの企業も欲しがり、内定を出す。
一方で、どこを受けても内定は出ないだろうなという学生も多くなっているらしい。
バブル期にはそういう学生も採用をしていたが、そこが違う。
門戸は広がっても、役に立ちそうにない学生はハナから雇わない。
自分をアピールできない人には厳しい状況は続くのだな。


いざ、採用されても厳しい競争が待っている。
景気がよくなっても、OA化で合理化された組織には余裕を持つことはない。
常に何かを考え、何かに追われるように仕事をしている。
やる気や熱意をアピールしても、結果を出さないと評価されない。
当たり前のことなんだけど、スピードだけが速まっているような気がする。
重大なヒューマンエラーが起きるのは、余裕の無さのせいだろうな。