いま、殺りにゆきます

作者:平山夢明英知文庫
普通の生活を送っていた人が、何かのきっかけで絶望に追いやられる。
サイコパスから言われも無い暴力を与えられる短編集で、痛い描写が満載。
ペンチで乳首を引きちぎる。剃刀の刃をなめ続ける。
手足の関節を一本ずつ折られる。身体に糸で刺繍を入れられる。
大量のゴキブリの入った袋に頭を入れられ、口を縛られる。
固定された顔の眼の上で、線香花火の玉を落とされそうになる。
相変わらず、生理的に嫌なことを書かせたら、右に出るものはない。
嫌な気分を通り越して、笑えてしまうのがこの人の不思議なところ。
ただ、ここのところ量産しすぎのような気もする。
東京伝説に専念して欲しいと思う。