チーム・バチスタの栄光

作者:海堂尊|宝島社
2006年の「このミステリーがすごい」大賞受賞作。
東城大学医学部付属病院には、桐生助教授率いる心臓手術チームがあった。
彼らは「チーム・バチスタ」と呼ばれ、難しい手術をこなしてきていたが、
立て続けに3つの死亡事故を起こす。
病院長は不定愁訴外来担当の万年講師に調査を依頼する。
彼のシニカルな視点で、物語は進行するが、口調がなかなか面白い。
加えて中盤から登場する厚生労働省の役人がぶっ飛んでいる。
人をわざわざ怒らすような口調で調査をして、万年講師もはらはらとする。
キャラクター作りは上手く、テンポはよく、面白かった。
でも、ミステリーとしては少し弱いし、描写はくどいと思った。