この仕事の適齢期

自分は自社のWEBデザインの仕事を96年から始めた。最初は片手間だった。
だんだんと掛け持ちの比重が、WEBデザインに傾き、01年からは専従になった。
HTMLもCSSJavaScriptもメモ帳に手打ちして、画像の処理はPhotoshopを使った。
その処理に追いつかなくなり、macromadiaのDreamweaverを習得した。
Fireworksを使いこなすのはPhotoshopの下地があり、楽だったが、Flashは骨が折れた。
デザインのアイディアが全く出なくなり、苦しんだこともあったが、楽しかった。
そのおかげで、東京転勤という予想もしない事態に巻き込まれた。
ずっとWEBのデザインを仕事として、続けていきたいと思っていた。
だが、組織を移ってから、マネジメントやディレクションに比重がシフトした。
幸い、デザインを作る仕事はまだ依頼がある。
でもデザイン作成においては、何となく後進を育てろという雰囲気だ。
WEBのデザインって、まだ始まって高々10年くらいの職業なのに、定年があるのか?
転職サイトでWEBデザイナーの募集を検索して、愕然とした。
ほとんどの求人が募集年齢の上限が30歳くらいまでだ。自分は転職できないな。
デザインは若い人のセンスに任せるという考え方があるのだとすれば、
すでにこの業界は硬直していると思う。
まあ、少子高齢化の時代がくるから、いつまでもこの流れは続かないと思う。