天使のナイフ

作者:薬丸岳講談社
本年度江戸川乱歩賞作品。
妻を13歳の少年達に惨殺された桧山は少年法の矛盾に怒りを感じながらも、
フランチャイズのカフェのオーナーをしながら、小さい娘と暮らしている。
そんな折、更正施設から出所した少年達が桧山のすぐ近くで次々と殺される。
周りから疑いの目を向けられた桧山は独自に調査を開始する。
受賞作品だけにさすがに面白かった。少年犯罪の被害者の無念さや、
人物描写も上手い。肝心の謎の部分も想像を上回る展開だった。
面白いのだけど、謎解きの部分が少し過剰な気がした。
読み終わったあとの余韻もなかったし、少し詰め込みすぎかな。

天使のナイフ

天使のナイフ