コンビニ・ララバイ
作者:池永陽|集英社文庫
コンビニを舞台に、淡々とした人間模様を描いた短編集。
オーナーの幹郎は交通事故で妻子を亡くし、抜け殻のようになっている。
その店にはヤクザや水商売の女性、女優の卵、援交する女子高生などが集まる。
オーナーも従業員も客も、心のどこかに傷を抱えている。
「賑やかだけど、乾いている」という理由でコンビニを続ける幹夫。
劇的な展開もなく、ありふれた日常の中のハプニングが語られる。
幹夫を含め、登場人物の心が暖かい。たまにはこういう平和な小説もいい。
- 作者: 池永陽
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/06/25
- メディア: 文庫
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (57件) を見る