怪奇無尽講

作者:飯野文彦|双葉社
東京で食い詰めた怪奇作家が、20年ぶりに故郷の山梨に戻る。
昔の友人から、一晩に一人一話、怪奇話を語る無尽講に誘われる。
地元山梨の昔話に根付いた話を聞かされる怪奇作家。
サークルのメンバーの奇妙な失踪。会合の場所に現れる作家にだけ見える幽霊。
いつしか聞いた話の内容が現実のことになり、現実との境界線が曖昧になる。
誰が生きていて、死んでいるのは誰だ。結末はおやっと思った。
でも、肝心の無尽講で語られる話はあまり面白くない。イマイチかな。
昔の田舎の人たちはまぐわうことしか楽しみがなかったような題材ばかりだ。

怪奇無尽講

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