豚カツ屋

お茶の水の駅の近くに最近出来た豚カツ屋で昼食。
ロースの肉も厚さは適当だし、コロモのパン粉もサクサクして美味しかった。
ふと、東京に来て、初めて食べた豚カツのことを思い出した。
明治大学の近くにあるその店は、量がバカみたいに多かったので、残した。
勘定をするときに、その店のおばはんから、「残すのだったら、最初に言って」
と言われた。そんなことを店で言われたのは初めてだった。
カチンときて、「何や、この店は。客にインネンつけんのんか」と言った。
言葉の違いで、余所者と気づいたのか、包丁で豚カツを切っている親父から、
「ここは、全部大盛りで出していて、望まない人には最初に申告してもらう。」
とみたいなことを言われた。とりあえず謝ってもらったけど、
看板にも品書きにもそんなことを書いていないから納得できなかった。
職場でそのことを言っても、「あすこは学生相手の店だからねぇ」という言葉。
人が多いからそんな商売をしていても、店が続くのかと不満に思った。
偉そうに自分勝手なルールを持ち出す人でも生きていけるから、東京は懐が深い。
その後、その店は利用していないが、今日の店はまた行こうと思う。