グルーヴ１７

作者：戸梶圭太｜新潮社
埼玉県にある峯尾学園高校芸能科の17歳の高校生が主人公。
テクノミュージックが好きで、１日も早く童貞を捨てたがっている。
一方、同校普通科に在籍する隆弘と友樹は夢もなく、鬱屈した日々を過ごしている。
そんな彼らが、六本木でパーティを行うことになる。
何もかも思うようにいかない若者の屈折した青春小説。
最近の戸梶の作品の中では面白かった。
相変わらず登場人物は過剰なまでの罵詈雑言のオンパレード。
初めて読んだときは、その毒のある言葉に爆笑したが、そろそろ飽きてきた。
この人は多作だが、ここのところかなり散漫な作品が多い。
独特の台詞も、小説としての面白さがあってこそ生きると思うのだが。

グルーヴ17