いつもの店

職場の近くに昼食をとる店を10軒ほどストックしている。
その中で、豚の生姜焼きが旨く、それしか注文しない店がある。
他のメニューも美味しいのだけど、この店ではとにかく生姜焼きだ。
最近では店に入ると、「今日も生姜焼きでよろしいですか?」と聞かれる。
自分はうなずくだけで、美味しい生姜焼きが運ばれてくる。
実は、このことがあまり居心地が良くなく感じている。
店の人たちには「生姜焼きしか注文しない人」という認識があるだろう。
で、もしかしたら彼らに屈辱的なあだ名をつけられているかもしれない。
そんな被害妄想じみた考えにふととらわれてしまうことのあるいつもの店。