2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

神様からひと言

作者:荻原浩|光文社文庫 今までこの作者になぜ気づかなかったのだろう? 主人公の佐倉は大手広告代理店を辞め、中堅の食品会社に転職する。 入社してすぐに販売会議で喧嘩をして、「お客様相談室」に異動となる。 その部署はリストラ要員が集まり、クレー…

ITって紛い物

WEB関係のプレゼンを頼まれ、用意してもらった資料に目を通す。 アルファベットの略語や、話し言葉ではあまり聞かない単語がいっぱい。 「これをそのまま話すのか」と確認すると、不思議そうな顔をされた。 意味のわからない言葉をそのまま話すのはイヤなの…

時生

作者:東野圭吾|講談社文庫 「息子とは20年以上前に出会っていた。」 難病に冒された息子が臨終の前に、宮本拓実は妻に語り始める。 当時、自らの出生を恨み、後ろ向きに生きていた拓実はとことんダメな男だった。 仕事もクビになり、彼女にも逃げられた拓…

MISSING

作者:本田孝好|双葉文庫 最近書店でよく見かける作家なので、一度読もうと思っていた。 デヴュー作品で、5つの作品の短編集。すべて死がテーマだ。 「眠りの海」は深い仲になった教え子に死なれる教師の独白。 交通事故で妹を亡くした姉が、妹の名前を名乗…

配慮のない人

暑かったから、屋外プールには人がたくさんいた。 少しだけ泳いだが、泳ぎにくいのでプールサイドでぼんやりしてたら、 そんなに速くないくせに、必死に泳いでいるバカを見つけた。 周りを威嚇するように泳いでいて、追い抜き方も明らかに迷惑をかけている。…

プレゼンテーション

新しい組織に来て、会議やセミナーに出ることが多くなった。 WEBのデザインに専念していたこの5年は、そんな機会がほとんどなかった。 驚いたのはほとんどの人が「パワーポイント」を使っていること。 自分もやってみたが、楽だなあ、これ。緊張感も半減…

実話怪奇譚

作者:蜂巣敦|ちくま文庫 この作者は昔購読していた「ダークサイドJAPAN」で面白いルポを書いていた。 単行本になった「殺人現場を歩く」(ミリオン出版)は写真つきでよかった。 で、この本はエッセイ。出だしは、たわ言を書いているようで、とっつきにく…