実話怪奇譚

作者:蜂巣敦ちくま文庫
この作者は昔購読していた「ダークサイドJAPAN」で面白いルポを書いていた。
単行本になった「殺人現場を歩く」(ミリオン出版)は写真つきでよかった。
で、この本はエッセイ。出だしは、たわ言を書いているようで、とっつきにくい。
その後は「杉沢村」「カニバリズム」「金属バット殺人」「日野日出志
ロボトミー」「手首ラーメン」など、知っている事でも興味を引く内容だ。
特に北関東では衝動的な殺人が多いという話は笑ってしまった。
「かっとしたら歯止めのきかない気質」なんて現地の人は怒るだろうな。
ただ、全編を通して流れが悪く、全体的に散漫な印象はぬぐえない。
なんでこんな本を出したのだ?それにしてもちくま文庫って高いな。