風の如く 久坂玄瑞編

作者:富樫倫太郎|講談社
松下村塾に入門したことで、後の傑物たちと出会い、日本の将来について考えることになった平九郎。
だが吉田松陰は処刑される。
師を失った高杉晋作久坂玄瑞、平九郎たちは集まり、松陰の遺志を継ぐことを誓う。
将軍など飾り物に過ぎず、幕府を切り捨てるべきだという極論に彼らはたどり着くが……。
平九郎たちは、日本に新たな夜明けを見せることができるのか。


尊王攘夷から討幕へ至る長州藩の動きを丁寧に描いている。
当初は騎兵隊を作った高杉晋作の方が過激だったが、京にいる久坂も過激思想に染まっていく。
平九郎は英語を学ぶため、江戸に出るが、そこで村田蔵六と出会う。
英語を熱心に学ぶ平九郎に、蔵六は西洋兵学を教え始める。
松下村塾での誓いは忘れていないが、拙速な久坂の行動に平九郎は疑問を持ち始める。
頭がよく、人望があっても戦の才能はないと。
本編は久坂が蛤御門の変で自刃するところまで。
次作が待ち遠しい。


風の如く 久坂玄瑞篇

風の如く 久坂玄瑞篇