風の如く 吉田松陰編

作者:富樫倫太郎|講談社
父親の禄を減らされ、農業を手伝う武士の子の平九郎は白井小助という浪人に出会う。
平九郎の学問の情熱を知った小助は、兵学者で国禁を破った吉田寅次郎の元に連れていく。
そこには後の、久坂玄瑞高杉晋作伊藤博文、品川弥次郎らがいた。
寅次郎の共に学ぼうとする姿勢や、塾生たちの魅力に会い、平九郎も門下生となる。
勉学に励む間は平穏であったが、開国を迫られた幕府の弱腰に寅次郎は変わっていく。
塾生たちに死を厭わぬ行動を強制するようになる。
寅次郎の狂気に当てられながらも、平九郎や塾生たちは離れない。
やがて、寅次郎は江戸に送られていく。


教育者と国士の狭間に揺れ動く寅次郎の心情はよく描かれている。


風の如く 吉田松陰篇

風の如く 吉田松陰篇