その女アレックス

作者:ピエール・ルメトール|文春文庫
「このミス」やいろんな賞で1位を取った話題作。
非常勤の看護師のアレックスは、見知らぬ男に拉致される。
「お前が死ぬのを見たい」と裸にされ、木箱に閉じ込められる。
アレックスが拉致された現場を目撃通報を受けたパリ市警は捜査を開始する。
捜査に当たるのは、身長150センチに満たない警部のカミーユ
彼は誘拐事件で、妻を殺害されていた過去があり、何としてもアレックスを救おうとする。
アレックスを監禁し拷問した男は、カミーユの捜査で追い詰められ、高速道路から飛び降り自殺。
アレックスが監禁されていた場所を特定したが、そこにはアレックスの姿がなかった。


その後、硫酸をのどに流し込まれ、殺される猟奇事件が発生する。
カミーユは、消息不明のアレックスを探すうちにに、アレックスが過去にひどい虐待を受けていることを知る。
特に396Pの記述はグロテスクで、衝撃的だ。


日本の小説にはない展開で、面白かった。
上手くできたストーリーだが、後味は悪い。


その女アレックス (文春文庫)

その女アレックス (文春文庫)