東京ビレッジ

作者:明野照葉光文社文庫
文庫本裏書
松倉明里は玩具メーカー勤務の33歳。
社内では大リストラの噂が飛び交い、交際7年になる恋人との将来も不透明だ。
そんなとき、青梅市にある実家でも厄介なできごとが。
正体不明の夫婦が入り込み、何か月も我が物顔で暮らしているという。
両親や姉夫婦は何をしているのか。
うちが乗っ取られる!
実家に戻った明里が目にしたのは、思いもがけない光景だった!


悪意に満ちた作品が得意な作家にしては、意外な展開。
乗っ取りを警戒した明里は、相手に敵意を燃やすが、仲間たちも取り込まれてしまう。
明里も次第に実家に寄生している夫婦の話を聞くようになる。


作風が変わったようだが、これは面白い。


東京ヴィレッジ (光文社文庫)

東京ヴィレッジ (光文社文庫)