介護退職

作者:楡周平祥伝社文庫
文庫本裏書
三國電産北米事業部長の唐木栄太郎は取締役の椅子も目前。
妻と名門私立中を目指す息子と家族三人で、都内の自宅で絶好調の年末を迎えていた。
そんなある日、秋田で独居する老母が雪かき中骨折したと電話が入る。
その時は、まさかそれが、奈落の底への号砲とは知る由もなかった・・・。
平穏な日々を崩壊させる「今そこにある危機」を、真正面から突きつける問題作。



介護を引き受け、ぎすぎすする家族と、退職せざるを得なくなる状況はリアルだ。
ただ、大企業のエリートの話なので、セイフティネットはゆるゆるで、悲惨さは少な目。
そこそこの面白さだった。


介護退職 (祥伝社文庫)

介護退職 (祥伝社文庫)