首都感染

作者:高嶋哲夫講談社文庫
文庫本裏書
20xx年、中国でサッカーワールドカップが開催された。
しかし、スタジアムから遠く離れた雲南省で致死率60%の強毒性インフルエンザが出現!
中国当局の封じ込めも破たんし、恐怖のウィルスがついに日本に向かった。
権益が破られ都内にも患者が発生。
生き残りを賭け、空前絶後の東京封鎖作戦が始まった。


首相の息子の優司は、アフリカで、伝染病の蔓延を未然に防ぎ、WHOでは、確固たる名声を築いた。
だが、離婚して、日本に戻り、四谷でやとわれ医師をやっている。
中国で発生した悪性の新型インフルエンザに対し、優司は父である首相に東京封鎖を提言する。
世界で何千万人単位で発生する死者に対し、優司の水際で封鎖する策は成功する。
だが、封鎖された都内はパニックを起こし、優司の仲間も感染。



この作家はここのところ、パニック小説を目にするが、これは面白かった。
エボラ出血熱もあり、タイムリー。
ただ、この人の作品は、予定調和的な結末が用意されているので、スリリングではない。
都内で50万人死ぬ結末も、数字でしかないので、残念。


首都感染 (講談社文庫)

首都感染 (講談社文庫)