誰でもよかった

作者:五十嵐貴久幻冬舎文庫
文庫本裏書
<今、渋谷。これから人を殺します>
男はインターネットの掲示板に書き込み、スクランブル交差点で突っ込んだ。
十一人を無差別にに殺し、センター街の喫茶店に籠城した男と交渉人の息詰まる攻防が始まる。
凄惨な事件を引き起こしたのは「心の闇」なのか?
警察に勝ち目はあるのか?
世間を震撼させた事件の衝撃のラストとは。



冒頭の被害者たちが死んでいくシーンは臨場感にあふれていて、期待を持たせる。
でも、その後に喫茶店に籠城して、警察とのやり取りは冗長。
結末も予想できた展開。
面白い作品を書く作家だが、これはハズレ。