逃走

作者:薬丸岳講談社文庫
文庫本裏書
死んだはずのあの男がいた。
小さかった妹と二人で懸命に生きてきた21年間はなんだったんだ?
傷害致死で指名手配されたのは妹思いで正義感の強い青年。
だが、罪が重くなるとわかっていても彼は逃げ続ける。
何のために?誰のために?


ラーメン屋の親父を殺害した裕輔は、救急車を呼び、現場から逃走。
警察はすぐに裕輔の犯行を特定し、行方を追う。
残された妹の美恵子は幼い頃に両親がいなくなり、親戚に預けられたつらい日々を思い出す。
裕輔とラーメン屋の親父の接点は何か?
裕輔の逃亡先の行動と、過去のモノローグで徐々に謎が明らかになる。
傑作とは言えないが、時間つぶしには最適。
ストーリーそこそこだが、展開が面白い。



逃走 (講談社文庫)

逃走 (講談社文庫)