さあ、地獄へ堕ちよう

作者:菅原和也|角川文庫
文庫本裏書
SMバーでM嬢として働くミチは薬とアルコール漬けの日々を送っていた。
だが、幼馴染のタミーとの再会からミチの日常が変容していく。
タミーがかかわっているという残虐な死体写真が集められた裏サイトの存在。
さらに、自らにおぞましいほどの身体改造を求める、店の同僚リスト。
出口のない欲望が絡み合い、凄惨な事件が起こる。
最年少で第32回横溝正史ミステリ大賞を受賞した衝撃の暗黒青春ミステリ。


引きこもりで自らの眼球をくりぬいたタミー。
母親の虐待で指の又を割かれたリスト。
身体改造が高じて、電車に飛び込み、両足を切断した「脚切り」
タミーは自らの殺人の証拠をインターネットにアップする。
リストは、身体の皮をはがされ惨殺される。
ネットに存在する「さあ、地獄へ堕ちよう」というサイト。
それは自殺願望のある人と、殺人をしたいという人をマッチングするサイトだった。
くすりでラリッている主人公のミチ。
破滅願望にとらわれた周りの人物。拉致と拷問。
刺激的な作品だが、そんなに面白くない。
横溝正史ミステリ大賞は基準がはっきりしないし、受賞作もパッとしない。
横溝正史の作品からは、大きくかけ離れている。
この賞って意味があるのかな?


さあ、地獄へ堕ちよう (角川文庫)

さあ、地獄へ堕ちよう (角川文庫)