月の虹

作者:田村優之|ポプラ文庫
文庫本裏書
京都の経済新聞の記者である瀬尾は、取材先でバイトをしている大学生・静音も出会い、美しい容姿と明るい性格に惹かれる。
しかし、企業間の合併をめぐる熾烈なスクープ合戦に巻き込まれていく瀬尾の知らぬ間に、静音の心は徐々に壊れていくのだった。


恋愛小説としてはそこそこの内容。
在日朝鮮人としての出自に悩む静音も理解できる。
ただ、結末を悲劇になると思わせて、瀬尾を騙す静音の身内はどうなんだろう?
何かすっきりしないし、どんでん返しとは思わない。
読み終わって、納得でいない作品だった。