双子の悪魔

作者:相場英雄|幻冬舎文庫
新潟の鉄くず工場で、朝鮮人が溶鉄を浴びて死亡。
目の前で目撃した息子は、高校を退学し、姿を消してしまう。
雇い主の工場の子供たちは、裕福な生活を送り、東京で就職する。
姉が新聞記者になり、弟はプロレス団体に就職する。


順調な生活を送っていたものの、姉の美奈子は、株式担当だったが、TOBに巻き込まれ、左遷される。
弟のプロレス団体は怪しげな金融ブローカーの話に乗せられ、危機に陥る。


姉弟を陥れたのは、新潟で溶鉄を浴びた朝鮮人の息子だった。


成り上がるために名前を変えて上京し、新聞配達からスタートさせた朝鮮人の息子。
姉弟は聞き込みをし、朝鮮人の息子がモンスターに変貌していく経緯を知る。


のし上がるために殺人もいとわない悪魔のような存在となった朝鮮人の息子。
なぜ、姉弟を目の敵にするのか?徐々に狙いは明らかになる。

読みごたえのあるサスペンスだった。


幻冬舎文庫はハズレが多いけど、作者で選ぶと、意外に良い作品がある。


双子の悪魔 (幻冬舎文庫)

双子の悪魔 (幻冬舎文庫)