民宿雪国

作者:樋口毅宏祥伝社文庫
国民的画家の丹生雄武郎が97歳で亡くなった。
寂れた民宿の経営者だったが、老人になってから、ブレイクする。
だが、その素顔は、宿に訪れる者を殺害する犯罪者だった。
冒頭に殺人の様子が描かれ、その後は横井英樹や麻原彰光と思われる人物の証言。
死後に丹生の生涯を暴こうとするジャーナリスト。
丹生の経歴と、父と兄弟を拷問で殺害するシーンがつづられる。
「さらば雑司ヶ谷」「日本のセックス」「雑司ヶ谷R.I.P」とぶっ飛んだ作風は継続。
主人公の特殊な性癖の披露と、理不尽な拷問はお約束になりつつある。
面白いが、ちょっとパターン化している。


民宿雪国 (祥伝社文庫)

民宿雪国 (祥伝社文庫)